《夕日塔番外編》 想いの裏側
4人組と同じく呆然としてた私は、慌ててどうにかしなきゃと歩み寄る。


が、心配する必要なんか無かったのだ。


「オイ、お前―――…」


イジメっ子集団の1人が、ストラップを奪い返した男の子に噛みつくも


「―――ジャマ。早く学校入りたいから通せよ」


たった一睨みされただけで、4人組は真っ青になって逃げてったのだった。


間近で見ていた私の中に、“彼と話してみたい”という気持ちが沸き起こる。


ちょっと迷ったけど、話しかけてみたんだよ………ね。


「ねぇ!アナタお名前「お前バカじゃねぇの?」」


…………は?
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