《夕日塔番外編》 想いの裏側
放課後、図書室に本を返しに行こうと廊下を1人歩くオレ。


「~~~…」


「~~~~?」


誰か女2人の話し声が聞こえて、その場に立ち止まった。


耳を澄ますと、その声の主は野々谷と遠藤。


「ハッ…相変わらず仲のよろしい事だ……」


会話の内容が気になりはしたが、盗み聞きしたと遠藤にバレたら恐ろしい。


オレは黙って図書室に急ごうと、歩みを再開したのだが―――――…


「夕穂……A組の柏君に告白されたって本当?」


遠藤の発言に、またもやオレの足は止まってしまったのだった。


うちのクラスの柏が…野々谷に?
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