《夕日塔番外編》 想いの裏側
低音ボイスだったが、ハッキリと聞こえた“断った”。
ホッと一息ついてると、遠藤が爆弾質問を野々谷にブチかました。
「ねぇ夕穂……もしかしてアンタ、まだ下河君の事好「やめてよ!!」」
親友の声をさっきとは正反対の甲高い声で遮る野々谷。
チラリと見えた横顔は、苦しさや切なさが入り交じった表情だった。
「私はもう………アイツの事なんかどうも思ってない……稚鶴だって“忘れろ”って言ってたじゃない……」
俯き加減で言い切った野々谷は、サッとどこかに消える。
遠藤と隠れているオレだけが、ポツンと取り残された。
ホッと一息ついてると、遠藤が爆弾質問を野々谷にブチかました。
「ねぇ夕穂……もしかしてアンタ、まだ下河君の事好「やめてよ!!」」
親友の声をさっきとは正反対の甲高い声で遮る野々谷。
チラリと見えた横顔は、苦しさや切なさが入り交じった表情だった。
「私はもう………アイツの事なんかどうも思ってない……稚鶴だって“忘れろ”って言ってたじゃない……」
俯き加減で言い切った野々谷は、サッとどこかに消える。
遠藤と隠れているオレだけが、ポツンと取り残された。