花蓮【完結】
それでも。
あたしが自分の気持ちを再確認した今でも。




君を好きだと。
付き合おうと。




そう、言えないのは。






きっと、あたしが花蓮のアタマだったからなんだろうか。






今どれだけの人が愛を囁きあってるのだろうか。
同じようにかけがえのない恋人といて。
その人とキスをしているかもしれない。







あたしは。






普通の幸せなんかとうに捨ててしまった。






あたしは。






花蓮で生きて行って。
花蓮で散っていいんだって。




心に決めていたから。
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