花蓮【完結】
自宅に帰る途中、あたしはふと。
あの海に行きたくなって。
独りであの海を目指した。
朝日が昇る海は透き通っていて。
あたしには眩しかった。
「…さみっ」
朝方はやっぱり冷えるな、そう思いながら体を拭っていると。
急に体に激痛が走って、脂汗が滲む。
頭がかち割れそうに痛む。
両手で頭を抱え込んで、痛みに耐えた。
「ううううあああああああああ!!!!」
だけど、それに耐えられなくなって、あたしはそのまま倒れ込んで意識を失っていた。