花蓮【完結】
一、女であることに誇りをもつ
麻美ちゃん。
俺はやっぱり君が好きだ。
一人。
部屋でついこの間、麻美ちゃんがいた場所を見つめる。
「哲~どーした、ぼーっと一点見つめて」
「え?」
俺の部屋で居候してるなつきが言う。
コーヒーを入れるとこなのか、電気ポットに水を入れて電源を点けている。
「なんか、お前危なかったよ」
「そう?」
「うん、結構」
「はは…」
だって。
麻美ちゃんのこと大好きでしゃーなくて。
毎日毎日、麻美ちゃんのことしか考えてなくて。
こんなに俺が心奪われるだなんて思ってなかった。
麻美ちゃん。
心が本当に綺麗なんだもん。