花蓮【完結】
知ってんだよ。
俺、お前の付き合う女全部その女に似てるの。




しほりんも…なんか、似てたんだよ。


気付いてねえけどな。





「だから、俺部屋出てくから」


「はあ?!金は?」


「あるある」


「部屋は?」


「見つけた」


「そこまでするかー普通」


「そこまですんのが俺なんだよ」


「場所どこなの?」


「新宿、区」


「はああ!?あんま会えなくなるじゃん!!」


「まー元々そっちの方住んでたしなあ」


「そうか、そーかー俺寂しー」


「ふは、麻美ちゃんがいるんだろ?」


「お前が麻美ちゃんだなんてゆうなっ!
麻美のあの字も呼ぶな!
惚れたらやだーーー!」


「そんな惚れねーだろ…」


「やだー」


「子供じゃねーんだから、ったく哲は」


「俺、こんなまじになったことねーしー戸惑ってんの!」
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