花蓮【完結】
それから引退まではあっという間だった。

日に日に体は弱ってるみたいだった。



酷い頭痛がしても、全然効かない鎮痛剤を飲んで我慢した。
朱美にバレないように。




なるべく朱美と一緒にいないように時間をずらした。




朝、痛みが強いから寝る時間をずらして朱美が出て行った後に起きるようにした。
それから学校に向かう。



朱美は薄々気付いてるのかもしれない。
何も言わないのはきっと、待ってるんだ。




その期待に応えられないことがあたしを苦しめた。








…だけど、言えるわけない。
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