花蓮【完結】
ふむふむと、感心してると信司はいつの間にか近くにいて佐緒里と話をしている。
その会話を遮って声をかける。
「信司、写真撮ろうって」
「はあ?俺?」
「違うよ、麻美のファンの子がね」
「ふは、麻美ファンいんの」
ああ、このセリフデジャヴ。
流石、総神。
セリフ一緒。
「ええ、この可愛い子ね」
そう言ってあたしが一人を後ろから抱き締めると、その子は顔を真っ赤にして涙を堪えていた。
その顔を見てぎょっとするあたし。
信司と佐緒里も目が点だ。
「ええ、ちょ、まじかよ」
「せ、先輩!!私も!抱き締めて下さい!」
その様子を隣で見ていた別の後輩がそう言うからあたしも信司も佐緒里も吹き出した。
写真を撮った後、涙を流してあたしとのさよならを惜しむ後輩を必死になだめて。
その後輩が去った後、待ってたかのように別の後輩が来て。
何枚写真を撮ったかわからなかった。
…あたし、まじでファンクラブあったんだな。
そう、初めて思った日だった。
その会話を遮って声をかける。
「信司、写真撮ろうって」
「はあ?俺?」
「違うよ、麻美のファンの子がね」
「ふは、麻美ファンいんの」
ああ、このセリフデジャヴ。
流石、総神。
セリフ一緒。
「ええ、この可愛い子ね」
そう言ってあたしが一人を後ろから抱き締めると、その子は顔を真っ赤にして涙を堪えていた。
その顔を見てぎょっとするあたし。
信司と佐緒里も目が点だ。
「ええ、ちょ、まじかよ」
「せ、先輩!!私も!抱き締めて下さい!」
その様子を隣で見ていた別の後輩がそう言うからあたしも信司も佐緒里も吹き出した。
写真を撮った後、涙を流してあたしとのさよならを惜しむ後輩を必死になだめて。
その後輩が去った後、待ってたかのように別の後輩が来て。
何枚写真を撮ったかわからなかった。
…あたし、まじでファンクラブあったんだな。
そう、初めて思った日だった。