花蓮【完結】
「麻美!」


凛の声がする。



「ありがとなー!!!」


「ああ!パレード終わったら知らないけどな!」


「はは!覚悟しねえーとな」




なんだかんだと、光の連中と会話したりしてる佐緒里と朱美を見る。
それを見て、単純に嬉しくなった。






凛…あたしらもっと違う形で出会えてたら仲良くなれたのかな。





花蓮に並行して走る光。
その後ろからはうまくパトカーを撒いた総神。





未だかつてない大きなパレードだった。





終着地点に到達してからも、あたしの興奮は治まらなかった。





心臓がどっどっとうるさい。



バイクにもたれかかって、あたしは顔を手で覆った。




最高だった。
最高に気持ちよかった。





もう。
思い残すことはない。






…あー頭いてえの忘れてた。
なんだ、急に意識が遠退いてきた。









……でも、もーさいこーだから…いいや。










そのまま、あたしは意識を手放した。
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