花蓮【完結】
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「なんでさ、麻美、話してくれなかったんだろうな」
とっくに終電が終わってしまった深夜のファミレスは人もまばら。
その中の一番奥のテーブルに座っていた佐緒里がそうぼやいた。
向かいにいる琴子は、視線を揺らげてから佐緒里を見た。
ポテトを頬張っていた朱美がそれに答える。
「…哲さんの通りじゃね?
私らに言ったら引きずってでも病院行かせてただろ」
「…だけどさ。
なんか、悔しいよ…。
てか、自分に腹が立ってしょうがない。
麻美は一人で抱えてたんだと思うと」
「…こと、思うけど」
麻美のことで、何も話そうとしなかった琴子が口を開いた。
「なんでさ、麻美、話してくれなかったんだろうな」
とっくに終電が終わってしまった深夜のファミレスは人もまばら。
その中の一番奥のテーブルに座っていた佐緒里がそうぼやいた。
向かいにいる琴子は、視線を揺らげてから佐緒里を見た。
ポテトを頬張っていた朱美がそれに答える。
「…哲さんの通りじゃね?
私らに言ったら引きずってでも病院行かせてただろ」
「…だけどさ。
なんか、悔しいよ…。
てか、自分に腹が立ってしょうがない。
麻美は一人で抱えてたんだと思うと」
「…こと、思うけど」
麻美のことで、何も話そうとしなかった琴子が口を開いた。