花蓮【完結】
未来に向かって
俺が麻美の家に通って一ヶ月経った。



相変わらず母親はいないし、俺は一人でいるけど。

ってか、シフト貰ったから会わないように来てるんだけども。

新しいシフトが出たら、ご丁寧に机の上に置いておいてくれましたよ。



そんなに会いたくないかね。
俺に。
と、ゆうか麻美の関わる全ての人に。





その日も、そうして訪れた麻美の家で遺影の前に正座をしていた。





黙って、麻美を見つめる。


もう。
一ヶ月。






麻美、おかしいよね。

漫画とかで見るからわかってはいたけどさ。
本当にお腹も空くし、眠くなるし。
笑えるし、怒れるし。





おかしいぐらいの普通の毎日の中で。





麻美だけがいないんだ。
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