花蓮【完結】
俺の未来のキャンバスは麻美一色だったんだけどな。
消すことなんて出来ないんだけどなあ。

本気で結婚しとけばよかったな。



麻美、俺のこと好きだったんだよな?
俺だけ、好きだったんだよな?





誰にも頼れない麻美が唯一、弱みを見せてくれたのは…。






俺、なんだよな…?






ああ、やべ。
また潤んできた。
俺、最近涙腺緩すぎ。

てか、麻美のせーだ、このやろー。





心の中でぶつぶつ呟いてると、軽快なチャイムの音がした。




ピンポーンピンポン





……え。
これ、出れない…よな?

そりゃそうだよな。
俺の家じゃないし。
< 253 / 368 >

この作品をシェア

pagetop