花蓮【完結】
「えええ?この子めちゃくちゃ可愛い!
紹介して!!」

「ええ?会ったことなかった?
今は来てないけど昔は結構来てたんだけど」

「知らない!こんな子いたら俺話しかけてるもん」

「哲ちゃん、軽いからなあ」

哲ちゃん目当てで来てた女の子がいたのも確かで。
俺は苦笑した。


「こんな可愛い子、友達なりたいー」

駄々をこねる哲ちゃんを見て、それに釘をさすように俺は言う。


「あ、でも麻美誰とも付き合わないから」

「え?何で?」

「んーわかんないけど、中学からかな?
二年前レディースのアタマなってから特にかな」


何故か、あまり紹介したくなくて。
哲ちゃんに教えたら。


本当に取られてしまいそうで。


俺のモノでもないくせに。
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