花蓮【完結】
「ええ?アタマって?レディースって?」

「花蓮っつうの。
結構でかいよ」

「ええええ!!!!」


大抵の男で、族でもない奴ならこれを聞いてやめとこうって言うんだ。
だけど、俺は哲ちゃんをみくびっていた。


「かっこいい!!!」


…はい?


「アタマなんてかっこいいーー!
拓、今度会わせて!!」

「……………」

哲ちゃんの勢いにつられて俺は頷いていた。
真正面で見ていた俺の気持ちを唯一知る晁は呆れた顔で見ている。


わかってる。
自分でもバカだと思う。

だから、晁…何も言うな。
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