花蓮【完結】
私が麻美さんに会ったのは、まだ14の時だった。


何か無性にむしゃくしゃして。
クラスが同じ都と共に喧嘩に明け暮れていた。


相手は誰でもよかった。

年上だろうが、年下だろうが。

男だろうが、子供だろうが。


怖いものなんてなかった。


ないと思ってた。

最近、荒れた中学生がいるって言う噂を聞いてそこにあの人が来たんだ。


隣にはこないだ鉄の棒で、散々殴った女がいる。
年上のくせにまじだっせえ。
てか、死んでなかったんだ?


何、隣のはこいつのツレ?
私はいきなり現れた、金髪の女にガンくれた。

その女は、その時から異様なオーラを放ってたのは間違いなかった。

「何か、用かよ?」

一緒にいた都がその金髪の女に睨みをきかせる。
都の睨みに臆することもなく、鼻で軽く笑うと

「こいつ、やったのあんたら?」

そう、尋ねた。
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