花蓮【完結】
その麻美さんは、花蓮っていうレディースの総長をしているってことを聞いた。
都と二人で、麻美さんが遊びに来いって言ってくれたから集会場所に向かった。
そこには。
私と二つとかしか違わない癖に。
大人なオーラを放っていて。
かっこよくって。
今までがむしゃらに喧嘩してきた自分が、なんかちっぽけで、恥ずかしくなった。
その一番奥で、やっぱり異彩な空気を纏った麻美さんがいた。
私と都に気付くと、手を上げてにっこりと笑う。
「おお、来たか!こっち、こっち」
私と都は、顔を見合わせながら麻美さんの元へ向かった。
その麻美さんの隣にいた綺麗だけど、きつそうな顔をしている女の人。
柔らかい甘い顔をしていてレディースなんか似合わなそうな女と、いかにも喧嘩が強そうな女の人。
そんな三人がいた。