花蓮【完結】

近くまで行くと、麻美さんの隣にいた女が下から上まで舐めるように見ると一言。

「これが、こないだ言ってた子?」


なんだ、こいつ。
むかつく言い方。


ムっとしてると、麻美さんが豪快に笑った。


「そーそー。
あ、そーいやー名前聞いてなかった。
名前は?
あ、その前にこいつが佐緒里」


その、きつそうな失礼な女は佐緒里。
甘い顔した女は琴子、喧嘩が強そうな女は朱美と言っていた。


「…私は菜々美、隣は都」

「菜々美に都かー。
今いくつなの?」

「14」

「わっけー!!」

私の返答に朱美が反応する。


「いや、あんたもまだ16じゃん」

「もうすぐ17だし」

「あはは~朱ちゃん、若い~」

「うっせー琴子」


目の前で和気あいあいと話す四人。

…なんだ?

本当にこいつらレディースか?
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