花蓮【完結】
「あーーー!!菜々美、起きた!?」
入って来たのは麻美さんと、佐緒里と朱美と琴子。
「いってーだろ?大丈夫か?」
すぐに私に寄って来たのは麻美さんと朱美だ。
「はい、これ。手土産」
そう、テーブルに置いたのはお菓子やら。
「……ありがとう」
私がぼそっとお礼を言うと、佐緒里がそれを突っ込む。
「ありがとう“ございます”だろ?」
「……ぐ!!」
負けた。
ってことはだ。
「まあ、いいじゃねえか。
とにかく。
花蓮へようこそ、菜々美」
そうだよな。
私…花蓮の一員になったんだ。
俯く私に麻美さんがふっと笑う。