花蓮【完結】
「…絶対、あんたの力が必要な時が来る」

「………」

くんのかね。
そんな時は。


でも、負けてしまったモノはしゃあない。
このまま、花蓮でやってくしかない。

一度自分で言った事を曲げたら、佐緒里にまた何か言われて終わりだ。
それが嫌だ。


腕が折れたとかもないし、傷は残ったモノの動ける。

それが結局佐緒里が私に気を遣ってくれたのかと思うと、更にイライラした。


私は弱い。
強くなりたい。


麻美さんみたく。
誰にも負けたくなんかない。


拳を握りしめると、私はそう誓った。
< 344 / 368 >

この作品をシェア

pagetop