花蓮【完結】
私が動けるようになってすぐに、私達の歓迎集会が行われた。
主役の私と都が麻美さんや幹部集団の隣に並ぶ。


「新しいメンバーの菜々美に都だ。
仲良くしてやってくれ」

「うぃーーっす」

花蓮メンバーからそう、返事が戻る。
この時、まだ花蓮は20人もいなかった。


ほとんどが麻美さんや、幹部集団と同い年みたいで私と都が一番下だった。
私と都が入ったことで、麻美さんに憧れた私達と同い年の女の子達が増えるんだけどね。


皆、憧れは持っていたのかもしれない。
だけど、自分じゃ入れない。

そう思っていただけで。

私と都がそのハードルを下げたんだ。


それがいいのか、悪いのか、人数はどんどん増えていっていつの間にか花蓮はここら辺で一番のレディースになっていた。
少しでもヤンチャしてる奴なら私達の事は大体知ってる。

でも、麻美さんはそんな事には全く興味がないらしい。
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