花蓮【完結】
一、仲間を大事にする
……ん。





眠い。






朝日が煌々と部屋を照らしていて、眩しくて目をうっすらと開ける。
もう、朝か。七時。


眠い。学校いっか。





エスケープ。



そう、思ったと同時に外からどでかい声が聞こえる。






「あーさーみーーーーーーーーーー!!!!」







…………この声は佐緒里?



あたしは重たい体を無理矢理起こして窓へ手をかけた。
窓を開けて下を見下ろすと、佐緒里とことともう一人花蓮の後輩菜々美。





「まーじーでーなんなんだ、お前ら」


「もーにんぐこーる」



にこにこしながらことが言う。

こと、今日も可愛いな。

てか、菜々美までいるのはなぜ。



てか、モーニングコールなら電話でしやがれ。

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