花蓮【完結】
ベッドに寝転ぶも、一向に睡魔は襲ってきてくれない。
…どうしたものか。






哲をちらりと見ると、もう寝てしまったのか動かない。



寝付きいいんだなあ。

羨ましい。






寝てるならテレビをつけるのも気が引けたし、あたしはベッドに横になってぼんやりするしかなかった。


飲み物だけもらおうかなあ。





あたしは音を立てないように起き上がって、キッチンに向かった。


洗ってあるコップに蛇口をひねって水を入れる。

それを一気に飲み干した。






暇だなあ。
外にでも出かけようかな。

あ、携帯でもいじるか。






あたしは携帯を取り出して、ベッドに沈み込むとメールを打とうとした。

が、着信とメールがあることに気付きそれを確認する。









着信…佐緒里?

…佐緒里に琴子?
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