ビー玉



「矢恵は、蓮実くんが好きなの?」

「え?!」


矢恵の声が裏返った。

赤くなる矢恵の顔。

ああ、そっか、図星なんだ…


「で、でも、ライバル多いし!」

「がんばってね、矢恵。
わたしにできることあるなら協力するから」

「明穂~!!」


“ありがとう”と言って抱きつく矢恵。


蓮実、廉。

彼は人気者。


そして…

わたしの友達の好きな人。


わたしが絶対好きになってはいけない、人。




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