プレイボーイとのラブバトル?②短編
私はそれから5分間ずっと袋を
見つめている。
やっぱりわかんない。
でもリタイアしたら誠司の思う壺。
「...だいたいさあ、誠司は私が負けたら
どうしたいの?」
誠司はあごに手をあてて少し考えてから
あ!と口を大きく開けた。
少し胸がキュンとするのは
誠司が少し幼いような顔を見せたから
なのかもしれない。
「美鈴にお仕置き?とか。」
「どっどんな?」
「それは後でのお楽しみ。」
誠司は勝つ気満々。
そんな誠司が許せない私。
すぐに袋に目を戻すけどやっぱり
何も頭に浮かんでこない。
「.....袋の中は.....あっ!
分かった!
ペットボトルのキャップだっ!」
「はっはあ!?何だよ、それ。」
当たったんだ。きっと。
誠司完全に動揺してるもん。
「だって誠司どーっちだとかいっていつも
手にゴミ入ってるんだもん!
だからどうせまたゴミとかでしょ。」
誠司はため息を吐いた。
「違うの.....?」
「ゴミとかお前は...ひっでえ奴だな。」
「え.....?」
誠司は袋からゴソゴソと白い箱を
取り出した。
「.....このタイミングは嫌だけど
言います。」
─ゴクッ
緊張して唾を飲み込んだ私。
「.....美鈴の答えは違う。
だから、俺の言う通りにしてもらうから。」
「...えっと.....。」