プレイボーイとのラブバトル?②短編
誠司のデコピンはすごく痛かった。
「ひっどいっ!やっぱり婚約解消
するよっ!」
「え?結婚してくれるつもりだったの?」
誠司はニラニヤ笑いながら言う。
「なっ誠司がプロポーズしてきたくせに
何よっ!」
「ん~、今日は家に帰すわけには
いかねえな。」
誠司はあごに手をあてて
笑みをこぼしている。
「っっ///やっやだ!」
「ん?何赤くなってんの?」
誠司はゆーっくり私に顔を近づけてくる。
「ちっちか...ん...んっん///」
歩いて行く人の視線は必ず私達に
集まる─。
恥ずかしくて恥ずかしくて
たまらないけど...
少し自慢したくなった。
「誰に渡すもんか。」
誠司は中学生くらいの男の子たちが
私達をのぞき見しているのを
見つけて
鼻で笑いながら自慢そうに
私を抱きしめた─。
そっと春の優しい風が私達を包んで
幸せへと運んでいった─。