プレイボーイとのラブバトル?②短編
見るとそこには尾崎と腕を組んだ
萌華...?という女と
写真で見た菅谷が少し凛々しくなって
いる。
「そっ颯真くんに萌華ちゃんっ!...
と涼夜.....。」
美鈴が懐かしそうに菅谷を見つめる。
涼夜って...。
呼び捨てかよ。
式の前にコイツは何を言いやがって
いるんだよ...。
「へへ、来ちゃったよー。アネゴ
かわいーっ///」
美鈴の周りをピョンピョンはねる
尾崎と尾崎の彼女。
美鈴は顔を赤く染めて笑いかけ
菅谷のほうをじっとみる。
「涼夜.....。来てくれて、ありがと。」
「いや...。美鈴、幸せになれよ。
俺は一旦席を外すな。」
「ええっ!?せっかく何年ぶりかに
会えたのに帰っちゃうの?」
美鈴は唇を分厚くして菅谷を
ひきとめる。
結婚式まえに新郎がこんなにイライラ
することって普通あるか?
「ああ...。旦那様のおいかりが
伝わってくるからな。」
「えっ?あっ、そんなの別にいいんだよ。
これから嫌なだけずっと一緒なんだから。」
「はあ!?それどういう意味だっ!?」
俺は美鈴を睨みつける。
「はは。じゃ...俺はこのへんで。
颯真も萌華も邪魔したら悪ぃから
行くぞ。」
菅谷は尾崎たちを引っ張って部屋から
でていった。
─バタンッ
ドアが閉まるのを確認して美鈴は
ふぅーとため息をはく。
「...誠司、あの態度はないんじゃないの?
ちょっと失礼じゃない?」
どこまであいつらをかばうつもりだよ。