プレイボーイとのラブバトル?②短編
第二章...*
愛梨Side
「絶対に絶対に愛梨さんのこと幸せに
するんで愛梨さんを僕にくださいっ。」
私の親に必死に頭を下げる健也。
それを見ているとつい照れてしまう。
女の子の夢─...。
それは、プロポーズ。
その夢も叶った。
そしてもう1つの夢。
「お嬢さんを僕にください。」なんて
自分の親に言ってもらえること。
今の私は、凄くすごく幸せで心が
いっぱい。
「...キミは...本当に本当に
愛梨を幸せにしてくれるのか?」
目に涙をためたお父さんが腕を組んで
健也を睨んでいる。
「はいっ。絶対に幸せにしますっっ。」
健也は、それにこたえようと
まっすぐお父さんをみる。
なんだか...すごく照れちゃう。
でも
お母さんは、ずっと鼻をすすってるし...
かんじんのおとうさんは...
涙を堪えるのに必死だし...。
なんだか想像していたのと...
違うような.....。
「健也くん。愛梨を頼むぞっ。」
「はっはいっ!」
見るとお父さんと健也が抱き合っている。
何...?これ...。
何なの?この状況。
「愛梨っ。絶対に幸せにするからっ!」
「うっうん...?」
不思議な気持ちでいっぱいだった。
私は...健也と結婚するんだ─。
健也の妻になるんだ─。
嬉しいのに...少し寂しい気持ちも
あるのはなぜ...?