プレイボーイとのラブバトル?②短編
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「愛梨って、家族愛やばかったんだね♪」
おなかの大きい美鈴が
私のことを笑って見る。
「なっ何よ。そんなんじゃないわよっ!」
「ふ~ん。そ、ならいいけどねー。」
美鈴は誠司くんと結婚して
毎日が幸せそう。
ま、こんな立派な家で暮らせるなんて
凄いよね─.....。
最上階のマンション。
夜になったら夜景がキレイだとか。
そんな家私は暮らせるわけない。
私は短大を卒業して地元の
パン屋でコツコツ働いている。
でもまだレジに立たされてばかりで...。
「はぁ~、美鈴はいいよね~。」
「えっ!?私からしては愛梨のほうが
いいと思うよ?だって玉の輿じゃんっ!
石川グループの御曹司と結婚だよ?」
みんながそんな事を言う。
しかも美鈴まで...。
「私は...お金目当てじゃないよっ!」
「わっ分かってるって、おっ落ち着いて。」
「あ、ごめん。」
つい本気になって身を乗り出していた。
「でも健也くんの愛は凄いと
思うんだけどな~、愛梨幸せじゃんっ♪」
「そうだけど...ね、出会ったときを
最近...こう、思い出すの...。」
「出会った...時?」
「うん.....///」
今でも思い出すと胸が熱くなる。
こう...何ていうか─...。