プレイボーイとのラブバトル?②短編
誠司Side
「ただいま~...。」
と言って帰ってきても家には誰もいない。
大学に入ってから1人暮らしを
始めたから。
電気をつけて思わずため息がでる。
汚い部屋。
最近は、あまりにも部屋が汚くて
恥ずかしいから美鈴をよんでない。
いい加減片付けねえとな...。
一息ついてから鞄から
あるものをだす...。
それを見ると自然と1人でにやけて
しまう。
俺は、それをしばらくの間見つめていた。
そして...その箱を撫でた。
「早く卒業式になんねえかなー。」
そして視線を美鈴と俺が映った
高校の卒業式の写真にうつした。
美鈴は、早とちりして俺が第二ボタンを
誰かにやったって思って
泣いてたもんなー。
ネクタイは他の女の子にとられちゃった
けど...美鈴は、第二ボタンだけで
十分喜んでくれた。
あの笑顔が今でも忘れられない。
またあんな風に笑ってくれるの
だろうか─.....?