…+*狼×狼@Cafeteria*+…
「………で?
俺に、なんか話すことがあんじゃねーの?」
さっきは気が動転して泣き叫んでただけかもしんねーけど
俺にも、泣いてた原因が男だってことくらいは予想がつく。
しかも、こいつは、その男に好意を抱いてた………
いや、抱いてる、か?
「…え?
何のことですか?」
イロイロ考えを巡らせながら答えを待ってた俺は、
彼女の答えに、上手い肩透かしにあった気分になり
軽くイラッとする。
ただ、さすがにさっきの失態を気にしているのか
いつもの、すましたようなオーラは取り払われていて
今までより近くに彼女を感じイラだちに上書きするようにニンマリする。
「…由香利チャンが、言ったんだけどなー?
素直じゃなくて、可愛くないわたしでも、可愛いって言っt…」
「…わわわわわっ、わ、わかりましたってば!
もう、わかりましたのでっ!」
「…そう? それはよかった。
じゃあ、どーぞ? 話してください?」
ふっ、何だこれ。
めっちゃ気分いいな。
自然とニヤけてしまった自分の口元を
軽く殴ってから
人一人分ほど、空間の保たれた隣に視線を向ける。