…+*狼×狼@Cafeteria*+…
俺と一度、視線をぶつからせてから
ハァ、と堪忍したように溜息をついて
「わかりましたよ、だけど…
……後からバカにしたり、しないでくださいよ?」
そー言って、静かに話し出した。
「…わたし、ご存知かと思いますが
素直になるのが苦手で、
昔から、他人との間に
壁をつくっていないと、安心出来なかったんです。
複雑な家庭環境ってゆーわけでもないし、
酷いイジメに合ったわけでもない。
でも、気付いたら、こんな性格で。
周りは、わたしをクールだとか、浮いてるだとか、強いだとか、カッコイイだとか。
そんな風に噂するけど、
実際のわたしは、ただの脆くて弱い、人間なんです。
普通に傷つくし、一人は楽だなんて割り切れる勇気だって
持ち合わせてるわけがない。
ただの、人間なんですよ。
だけど、勝手に作り上げられたイメージは
わたしを先回りして、人が近付くのを
拒む………。
わたしは、ずっと一人なんだって、
この殻を破ってくれる人なんていないんだって、
諦めかけてた。
…ううん、違う。
諦めたふりをして、
哀れな自分に酔いしれ、かけてた。
そんな時だったんですよ。」