…+*狼×狼@Cafeteria*+…
「………信じてた、のに。」
彼女の掠れた声が、俺の中に
説明のしよーがないモヤモヤを抱かせる。
「…なのに、聞いちゃったんです。
彼が、友達と話してるのを。
わたしは、賭けの対象でしかなくて
本命が出来たから、そろそろ捨てどきかなって。
だけど、咲矢は美人だから、
身体だけは、最後に奪っとけ、て………。」
ガンッと、鉛で頭を殴られたような錯覚に陥った。
それは、彼女に対する同情ではなく、
確実なる、焦燥感と罪悪感。
彼と同じことをしてきた自分が初めて抱いた
罪の意識と、後悔……
目の前の彼女を手に入れる資格などない自分への、後悔だった………
妙に口内が乾き、唾を飲み込むと
ゴクリ、その音だけが、
やけに、耳に残った………