…+*狼×狼@Cafeteria*+…
手を握られた本人は
満更でもないのか、
照れたように顔をしかめてから、
アルバイトの分際で、オーナーの俺を見下ろしやがった。
ちぇっ。 なんか俺、調子狂わされてんじゃねーか。
「…そ、それで、
次の日、悶々としたまま学校に行ったんです。
そしたら、そしたら………」
次第に彼女の顔が曇り始めたと思ったら
急に身体が震え出し、
首をブルブル振りながら
握られてない方の開いた左手で
苦しそうに顔をしかめ、こめかみを押さえる彼女。
そんな彼女を見てられなくて、
彼女の苦しみと
自分の罪と
両方が苦しくて、
俺の胸を締め付け、握り潰されるような
息苦しさを感じたまま
力強く、彼女を抱き締めた。
胸のなかに囲い込むように
身体をすっぽり包み込み、
戸惑いを隠し切れたかなんて知らねーけど、
それでも、彼女を守ってやりたいって気持ちで、いっぱいだったんだ。
この時まで、は………