…+*狼×狼@Cafeteria*+…
「…でも、違ったんですよ。」
「………えっ?」
我ながら間の抜けたリアクションだったと思う。
でも……
「わたし、余りにも彼のことを
恨みすぎてて、
納得のいく終わり方じゃなかったから
きっと自分のなかで整理がついてなかったんですよ。
それで、いつも彼の影にビクビク怯えて…
でも、彼は彼、単一の人間でしかないし
やっぱりオーナーはオーナーってゆー
一人の人間なんですよね?
それに、オーナーは彼みたいに
人を傷付けるのは、目的としていない。
オーナー自身も優越感に浸りたかっただけなんだって
お気づきなんでしょ?
だったら、幾らかマシだし
オーナーには話聞いてもらった恩があるし?
…だから〜、辞めません!
バイトにしちゃあ、時給もいいですし?」
下唇を突き出して、ふて腐れた子供のような顔をして
そー言う彼女。
「かわいーな、お前?」
「…はいっ?」
やーべ。 つい漏らしちまったじゃねーかよ!
「…素直じゃないお前も、
かわいいなって、はーなーし。」
化粧っけのない、白くて柔らけー餅みたいな
頬っぺたをムニッと、つまんでやると
みるみるうちに真っ赤になって
反抗する。
「…からかわないでくださいっ!」
…桜餅、決定だな〜。