…+*狼×狼@Cafeteria*+…
「…ま、にしても鷲がベロチューだけで耐えるなんて
お前も成長したんだなー?」
「…お前、褒めるとこそこかよ!」
…なんて言いながらも、
ふーん。やっぱ、一日で食わないとか
俺も成長したのかもしんねーな。
満更でもなくて視線を雄から逸らす。
…ん?
それとも、恋の力ってやつだったりすんのか?
ふっ、ねーな。
柄にもなく、俺の口元は自然と緩んでいて
「鷲、なにニヤついてんの?
キモいよ?」
ぶりっ子を演じてるつもりか、
顎に拳をあててウルウルの瞳で見上げてくる雄に
「うっせーよ!」
本日二度目の蹴りを入れてやった。
「痛いよぉ〜、鷲のバカぁ〜。」
なんて叫んでる雄をよそに
俺は一人頭を抱える。
「やべぇだろ、俺。」
ヤローに上目遣いをされても
彼女を思い出してる自分に苦笑し
口元を腕で拭ってから、
「…じゃーなー。
雄子ぉ〜〜」
乱暴にドアを開け、アパートを後にした。
「…鷲なら振り向かせられんだろー?
百戦錬磨のエロオーナー……」
背中で拾った親友の言葉。
うっせーよ、初めからそのつもりだっての。
ゆっくり振り向かせてやんよ?