civil war!!!!!!
実を言えば、緋哉と私は血の繋がりはない。
私が4歳のころに両親が事故でなくなって、駆け落ち夫婦だった両親は親戚中から疎外され、祖父母からは勘当されてしまっていたので、私の引き取り手がいなかった。
そこで、親切にも私を引き取ってくれたのが緋哉の両親。
母とは昔からの大親友で私達が生まれてからでも深く交流があったらしく、そんな大親友の娘ならと、嫌な顔一つせず私を優しく迎え入れてくれた。
4歳ともなれば記憶は曖昧だけどあるし、私達兄妹が血の繋がりはないことは言われなくても知っている。
今の両親もそれは隠す気はないし、でも緋哉と代わりなく私を大切にしてくれていることはよくわかっている。
本当の娘のように可愛がってくれる。
だから私は二人が大好きだ。
今では本当の両親のように思っている。
自立したらめいいっぱい恩返しするんだ。
しかーし!!!!
世の中はそううまくはできていない。
両親には恵まれた。
けど、
私はどうやら兄妹に恵まれなかったらしい。