お兄さんがお医者さん
学校にはいつもどおり行ったけど、夕方、病院行かなきゃいけないし、ママが一緒に行ってくれるのは心強いけど、まだ、緊張しちゃう。

放課後になって、校門へ行ったら、ママが待っててくれた。
友達と別れて、ママと一緒に病院に行って、受付して内科の前で待ってた。
しばらく待ってると、診察室3番に呼ばれた。
「あれっ、いつもは2番だったのに・・・」
「そうなの?でも、まりちゃん3番に呼ばれたから行こう。」

診察室に入ったら、お兄ちゃんがいた。
「こんにちは。今回からまりちゃんの担当になったからね。よろしく。前の先生は、転勤で病院変わったんだよ。それで、俺が引き継いだからね。」
「そうなんだ・・・」
「じゃあ、早速だけど、学校は、普通に行ってるんだよね。体育とかもしてる?」
「はい、してる。」
「しんどくなったりしないかな?」
「大丈夫です。」
「うん、じゃあ、ちょっと診るから、前あけてね。(聴診器をあてて)息吸って・・・吐いて・・・はい、いいよ。ちょっと、喘鳴があるよね?はい、口開けて・・・あーん・・・はい、いいよ。まりちゃん、薬は忘れずに飲んでる?」
「はい。」
「そっか、走ったりしたら、苦しくないかな?」
「ちょっと、息切れするけど・・・」
「うん、これまでの薬はそのまま続けてもらって、1つ、新しい薬出そう。1週間くらい飲んでもらって、喘鳴がなくなれば、それでいいからね。
< 14 / 91 >

この作品をシェア

pagetop