お兄さんがお医者さん
桜総合病院の救急受付にいって待ち合い室にいったら、10人くらい待ってる人がいた。
しばらく待ってたら、呼ばれて、診察室に入った。
お兄ちゃんがいて「まりちゃん、しんどそうだね。ベッドに横になろうか?」
「うん。」
「いつからしんどくなったの?」
「お昼休みくらい」
「お昼ご飯は食べれた?」
「うん、お弁当食べたよ。」
「保健室とか行ったりした?」
「ううん。そのまま授業受けてから、クラブは休んで帰った。」
「吐いたのは帰ってからすぐ?1回だけかな?」
「うん。」
「よし、じゃあ、診ようね。服ちょっとまくるよ。はい、大きく息吸って・・・吐いて・・・。はい、いいよ。お口あけて・・・あーん・・・はい、ちょっと赤くなってるね。じゃあ、お腹ちょっと押さえるよ。痛いとこあったら教えてね。・・・はい、いいよ。ちょっと胃と腸が張ってる感じだね。風邪からきてると思うよ。吐き気は今もあるよね。」って言われたから頷いたら
「ちょっと脱水気味になってるし、点滴しようね。あと、吐き気止めを注射しようね。処置室でするから動けるかぁ?」って身体を起こされたら、吐き気がおそってきた。
「うっ。」口に手をあてた。すぐ洗面器が渡されて、「吐いちゃっていいよ。」って言われて吐いたけど、ちょっと胃液が出ただけでほとんど吐けなかった。
お兄ちゃんにお姫様だっこされて、処置室のベッドに連れて行かれた。
処置室はベッドが並んでて、いくつかは使用中みたいでカーテンが閉まってた。
一番奥のベッドに寝かされた。
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