お兄さんがお医者さん
「まりちゃん、おはよう。」ってお兄ちゃんが入ってきた声で目が覚めた。
「おにいちゃん・・・」って声が出せた。
「うん?大分、よくなってきたね。無理にしゃべらなくていいからね。ちょっと、胸の音を聞かせてな。」って聴診器をあててきた。怖くなって、涙がでそうになったら、「大丈夫だよ。怖いことないからね。」って言われた。
「夜中よりは、良くなって来てるね。熱計ろうね。夜中は熱もあったんだよ。・・・」
ピピッ体温計がなった。「7度3分かぁ。微熱だね。今日は、まだ酸素マスクはしてようね。また、見に来るから。」って行っちゃった。

しばらくしたら、ママが来た。
「まりちゃん、おはよう。パパは仕事に行ったけど、帰りに来るって。だいぶ顔色よくなったね。」
「ママ・・・おはよう・・・さっき・・・おにいちゃんが・・・酸素・・・まだ・・・つけるって・・・」
「そう、わかった。もうちょっと、しんどいのがよくならないと外してもらえないんだね。頑張ろうね。」

ママがいてくれて、ちょっと安心してたら、朝食が運ばれて来た。
ママが少し食べさせてくれたけど、2口くらいしか食べれなかった。
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