お兄さんがお医者さん
30日の夜、明日から2日間、冬期講習が休みだから、復習とかもない。ちょっと頭痛があって、風邪とかだったら困るからちょっと早めに寝ることにした。

夜中に寝苦しくって目が覚めた。
のどが乾いていたから、そっと起きだしてキッチンに行って、お水を飲んだ。
頭がクラクラしててすごくやばい雰囲気を感じた。
どうしよう・・・風邪ひいちゃった・・・。
とりあえず、もう1回寝ようって思って、廊下に出て階段を上ろうとしたら、玄関がガチャって音がした。
「お兄ちゃん、おかえりなさい。」
「ただいま。どうしたの?こんな時間に?」
「うん。ちょっとのど乾いたからお水飲みに来たけど、もう寝るよ?」
「体調悪いのか?」
「えっ・・・」
「顔色悪いし、顔にしんどいですって書いてあるよ。おいで・・・」って手を額に当てた。
「・・・」
「熱計ってみよう。今夜の喘息の薬はのんだ?」
「うん、ちゃんと飲んだよ。」
リビングのソファーに座らされて、体温計を渡された。
しばらく待ってたら体温計が鳴って、みたら、38度6分あった。
「高いなぁ。何か症状ある?」
「ううん、ない・・・」
「よし、今日は、のどだけ見て、寝るか?あーんして・・・もうちょっと大きく開けれるか?うん、そうだよ。よし、いいよ。のど赤くなってるし風邪引いたんだね。えーと、薬あったかなぁ・・・」ってお兄ちゃんは冷蔵庫とか薬入れとか探してた。
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