お兄さんがお医者さん
「解熱剤があったから、これ入れてあげるよ。そのほうがよく寝れるでしょ?」
「ううん、いやだもん。坐薬嫌いだから、大丈夫、ちゃんと寝るよ。」
「また、始まった。まりちゃんのイヤイヤ病。いっつも併発するねぇ。じゃあ、ベッド行ってねていなさい。俺風呂入ったら様子見に行くから。寝れてたらいいし、眠れないようなら、頑張ろうな。ほら、お部屋行って寝ていなさい。」

部屋に戻って、一生懸命寝ようとした。
目をつむって、じっとしてた。うつらうつら眠れてきた。
お兄ちゃんが部屋に入って来るのは何となく覚えてるけど、寝ちゃってよくわからないまま、朝になった。

目が覚めたら、ママがいた。
「まりちゃん、おはよう。どう?しんどい?熱計らせてね。」って体温計を挟まれた。
体温計がなって、すぐママが取った。
「何度だった?」
「38度5分よ。下がってないみたいね。昨日から調子悪かったの?」
「寝る前ぐらいから。夜中にお兄ちゃんにバレちゃって・・・」
「翔から聞いたわ。坐薬いれなくても寝れてたみたいだし、良かったね。年末で救急外来しかないけど、病院行かなきゃね。熱高いし、早く良くならないとね。」

朝食は食欲なくて、スープを半分くらいだけ食べた。
病院へはパパと行くことになった。ママは大晦日だし、おせち料理とか、ちょっと準備するみたい。
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