お兄さんがお医者さん
注射がよく効いたのか、夕方には熱がさがって、それからはずっと平熱。
食欲も戻ってきて、身体は怠さは抜けないけど、勉強もできるくらいに元気になった。

明日は新年。元気に迎えたい。
ちょっと勉強して、間もなく年越しって時にリビングに行った。
「まり、起きてたのか?もう、大丈夫か?」
「うん、ありがとう。もう、治ったよ。もうすぐ年越しだね。」って話しながらママもいて3人でテレビで除夜の鐘を聞いてた。

「あけましておねでとうございます!」
一応、新年は元気に?!迎えられた。お兄ちゃんは患者さんが途切れないのか、結局、大晦日のうちには帰ってこなかった。

朝、おせちとお雑煮を食べてたら、お兄ちゃんが帰ってきた。
「あけましておめでとう!とりあえず、飯くって、風呂入りに来た。」
「えっ、お兄ちゃん、今日も仕事?昨日は徹夜?」
「うん、今日も仕事だよ。昨日、もう患者さん多くって、交代で休憩しながら診まくってたよ。気がついたら年も越してた。とりあえず、2時間ほど休憩もらってきたんだ。」
「うわぁ、大変だねぇ。」
「まりちゃん、もう大丈夫か?あれから、熱はどう?」
「もう、治ったよ。熱も出てないし。」
「良かった。でも無理しないようにな。」

みんなでおせち料理を食べてお雑煮を食べた。
お兄ちゃんはまた仕事に行っちゃったけど、パパとママと私は近所の神社に初詣に出かけた。
もちろん、今年のお願いは受験のこと。

2日には冬期講習が再開され、冬休みは熱出した意外は勉強漬けになった。
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