お兄さんがお医者さん
お兄ちゃんに病院にくるように言われたけど、拒否してたら、タクシーを家に行かせるから、乗りなさいって言われて、電話が切られちゃった。

どうしよ・・・
とりあえず、病院の用意しなきゃって思うけど、身体がなかなか動けないし、バッグに財布とハンカチ、携帯を入れたくらいの時に玄関の呼び鈴がなった。

タクシーが家に来てた。
乗ったら、何も言わないのに、病院に連れて行かれた。
タクシーが病院についたら、お兄ちゃんが外で待っててくれて、支払いもしてくれた。

「まりちゃん、大丈夫か?だいぶん、熱ありそうだな・・・。今、救急外来に受付はしたんだけど、ちょっと患者さん多いから、待ってもらわないといけないと思う。俺も、救急の3番の診察室にいるから、何かあったら、スタッフに言うんだよ。じゃあ、ここに座って待っててな。」
って色々いわれて、お兄ちゃんは診察室に行っちゃった。

周りをみたら、小さい子どもとか10人くらいは待ってるみたい・・・。受付の方をみたら、30分くらいはお待ちいただきますって張り紙がしてあった。

座っててもクラクラするから、目をつぶってたら、いつのまにかウトウトしてたみたい。
「まりちゃん、寝ちゃった?診察室に行くよ・・・」って声かけられて、お兄ちゃんに抱き上げられてた。
診察室のベッドに寝かされて、体温計を挟まれた。
体温計が鳴ったから、取ってみたら、39度と表示にあった。すぐ、お兄ちゃんにも取られちゃって、「高いなぁ・・・よし、診察するよ。」って聴診器あてられたり、のど見られたりした。
「まりちゃん、喘息は最近出た?」
「えっと・・・昨日の夜にちょっとだけ、すぐ治まったんだけど・・・」
「夜中に出たの?吸入した?」
「うん・・・」
「まだ、ちょっと喘鳴があるよ。もう1回吸入しておこうな。それと、熱も高いし、点滴しよう。」
「ううん、点滴いやだなぁ・・・」
「大丈夫だよ。ちょっとだけ我慢しような。じゃあ、処置室の方でするから、移動できる?」
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