お兄さんがお医者さん
お医者さん
「まりちゃん。まりちゃん。大丈夫か?・・・」っていうお兄ちゃんの声で目が覚めた。
「おにいちゃん・・・」
「ほら、熱計りなさい」って体温計を挟まれた。
体温計がなるのを待ってたら、涙がたまってきた。
「なんで泣くの?熱計ってるだけだよ。」ってお兄ちゃんに言われた。
「・・・グスッ。しんどくなったの言わなかったから・・・」
「気にしなくていいよ。昨日、早く寝たんだろ?メールしても返事無かったから、寝てたんだろう?」
「メール?気がつかなかった・・・」
「ほら、ちょっと診察するよ。」って聴診器をあてたり、のどを見たりされた。
「熱はのどから来てるみたいだね。今、暑い?寒い?」
「うん、暑いかな?」
「じゃ、熱は上がりきってるかな。坐薬いれような。横に向けるか?」
「えつ、イヤだよ・・・グスッ」
「いやなら、病院行って注射するか?」
「ううん・・・グスッ・・・泣」
「ちょっと、我慢してな・・・」って坐薬を入れられた。

彼氏だって言っても、お兄ちゃんで、お医者さんで、大好きな人に治療されたり看病されたり、はずかしいけど嬉しいけど、複雑な気持ちだ。

「ほら、もうちょっと寝てなさい。」ってトントンしながら寝かされてしまった。
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