千年の追憶*番外編*
この反応!覚えてくれてる!


「早時…だよね?」


あたしは確信して尋ねた。


小さくため息をついて、早時は観念したように呟く。


「あの時のチビか…。」


早時はそれだけ言うとまた目を閉じて、眠りに落ちたようだった。


あたしは、正真正銘の再会に顔が熱くなり、踊りだしてしまいそうなほど嬉しかった。


たった一度の偶然の出会い。


長い間忘れられずにいた、あたしの特別な人(おに)。


あたしは早時に、運命を感じていた。

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