千年の追憶*番外編*
「止めてくれ。
どんなにお前の気持ちが強いとしても、俺の想いを動かす事はできないよ。」


「どうして?どうして?
…水菊ってどんな人なの?
あたしじゃ駄目なの?
顔にアザのある、醜い女はやっぱり駄目なの?」


「そうじゃない。」


例えどんなに美しい女だったとしても、俺は水菊以外の女は要らないんだ。


俺はため息をついた。


きっとこんな台詞を言った所で、炎は今聞く耳を持たないだろうな。


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