千年の追憶*番外編*
早時の広くたくましい胸の上で、あたしは瞳を閉じる。
両腕でギュッと、早時が抱き締めてくれるのを待った。
でも…。
早時はあたしを、静かに脇に下ろした。
「早時。」
あたしは、早時を見つめた。
「炎。
俺が炎を求める事はないよ。」
早時は憎らしい程冷静に、あたしにそう言って、ゆっくりと起き上がった。
両腕でギュッと、早時が抱き締めてくれるのを待った。
でも…。
早時はあたしを、静かに脇に下ろした。
「早時。」
あたしは、早時を見つめた。
「炎。
俺が炎を求める事はないよ。」
早時は憎らしい程冷静に、あたしにそう言って、ゆっくりと起き上がった。