千年の追憶*番外編*
「炎は、炎だよ。
誰の代わりでもない。
焦る事はないさ。
ありのままの炎を見てくれる人は、必ず居るよ。」


早時に諭されて、あたしは少し気分が沈んだ。


だって、これって、完全に否定されたって事なんじゃないかな…?


「俺は炎を、そのままで十分魅力的な、女性だと思うよ。」


「だったら…!」


「俺には水菊がいるから。」


何で?


何で?


何で?


酷いよ、早時。


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