千年の追憶*番外編*
あたしは、目を瞑って早時に背を向けた。


「あたしは早時がいいの。
早時じゃないと意味ないの。
他の人じゃ駄目なの!」


あたしは、駄々をこねて早時を困らせた。


ワガママを言ってでも、あたしを見てもらいたかった。


水菊は、居ないんだよ。


あたしでいいじゃない。


「炎にとっての特別が俺であるように、俺にとっての特別が水菊なんだよ。分かるだろ?
俺も他の女じゃ駄目なんだ。」


平行線だね…早時。

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